授業の目的

1. 医学・医療分野におけるコンピュータ･システムの仕組みとデータの構造を理解し、アプリケーションを開発できる基礎能力を習得する。
2. 臨床工学技士国家試験合格に十分な知識を習得する。
3. 卒業研究を通して、研究発表を行い、学術論文を書く技術を習得する。

教育内容・教育方法・フィードバック

1. マイクロコンピュータRaspberry Piを使用したUNIXシステムの構築とPythonを使用したプログラム作成手順の学習。
2. 臨床工学技士に必要とされる知識を臨床工学技士国家試験過去問題により学習する。
3. 学術論文（特に医学論文）を書くために必要な文献検索、論文構成の立案、研究発表の準備、論文の作成、研究発表を自身の卒業研究内容に沿って行う。

授業内容

授業内容欄外

臨床工学技士国家試験対策演習における小テストの解説は、正答率の低い問題について教員と学生の間でディスカッションをしながら正答へのプロセスを身に着ける対話型の講義形態を取る。

到達目標

1. UNIXシステムの構築、またコマンドで起動、ログイン、システム終了ができる。（＊技能・表現）
2. Pythonを使って条件分岐と繰り返し処理を使ったプログラムを作成することができる。（＊技能・表現）
3. 具体的な問題を解く手続きを予測できる（＊思考・判断）
4. 臨床工学技士国家試験問題を通して臨床工学技士国家試験合格（過去問題から出題される試験で60%の点数を取る）に十分な知識を習得する。（＊知識・理解）
5. 研究課題を吟味し、研究発表および学術論文を書くことができるようになること。（＊技能・表現）

評価基準

プログラムの基礎知識テスト（30%）、臨床工学技士国家試験対策演習内で行われるテスト（50%）、研究発表会でのプレゼンテーション（20%）により評価する。
① プログラムの基礎知識テスト（30%）全1回
　変数、配列、条件分岐、繰り返し処理の基本知識問題、およびそれらを組み合わせた手続きを考える応用問題。
②臨床工学技士国家試験対策演習内で行われる小テスト(50%) 全8回
　講義内で臨床工学技士国家試験の過去問題から抜粋したテストを実施する。詳細な試験範囲は、授業内容の項目に記載。
③研究発表会でのプレゼンテーション(20%) 全1回
　講義中に行う発表時間7分間の研究発表プレゼンテーションにおいて以下の項目について5段階で評価する。
　1. 発表内容の構成（背景、目的、方法、結果、考察、結論）が適切であるか。
　2. 発表スライドの情報量は、聴衆に研究内容を理解させるために適切な量であったか。
　3. 図や表、グラフなどを効果的に活用しているか。
　4. 聴衆が理解できるスピードであり、発表時間は守られていたか。

準備学習等(予習・復習)

＊Moodleにログインできる状態であること。
＊欠席した場合は自習により補うこと。
＊予習、復習は、授業内容に記載されている指示に従い行うこと。
＊臨床工学技士国家試験対策演習、第２種ＭＥ技術実力検定試験対策演習は、事前に予習のための資料配布を行う。前回講義を欠席した場合は、次回講義までに教員に申告し、配布資料を受け取り予習を行うこと。

教材