科目責任者 | 酒井 利奈 |
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担当者 | 酒井 利奈, 吉田 和弘 (※) |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [医療工学科 臨床工学専攻] |
計測と測定の相違点を対比しながら、医療における計測技術の目的と方法の特殊性について学習する。
生体計測に必要な計測技術に関する次の内容を理解する。 1.計測と測定の相違点 2.誤差とトレーサビリティ 3.アナログ量のデジタル変換とデジタルデータ処理 4.測定誤差の統計的処理と評価 5.計測器の特性
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 計測総論 | 計測について計測の歴史を含めてその重要性を学ぶ。 | 吉田 和弘 | 4/12② |
第2回 | 計測論 | 計測と測定の違い、計測器の基本的構成と特性について学ぶ。 | 吉田 和弘 | 4/19② |
第3回 | 値の信頼性とトレーサビリティ、単位系 | 測定値の信頼性を支えるトレーサビリティと単位系について学ぶ。 | 吉田 和弘 | 4/26② |
第4回 | 計測誤差 | 計測における誤差およびその種類について学ぶ。 | 吉田 和弘 | 5/10② |
第5回 | 誤差の評価と有効数字 | 測定誤差の評価方法と有効数字について学ぶ。 | 吉田 和弘 | 5/17② |
第6回 | 誤差の伝播 | 誤差の伝播について学ぶ。 | 吉田 和弘 | 5/24② |
第7回 | グループワーク | 計測に関するグループワークを行うことで具体的な誤差の取り扱いについて理解を深める。 | 吉田 和弘 | 5/31② |
第8回 | 計測工学まとめ | 前回行ったグループワークの内容について発表を行う。また、前半部分の重要な点についてまとめを行う。 | 吉田 和弘 | 6/14② |
第9回 | 測定量のアナログ変換 | フーリエ変換、逆変換を習得する。 | 酒井 利奈 | 6/14③ |
第10回 | サンプリング定理 | サンプリング定理とサンプリングタイムの限界、実測定の問題点について学ぶ。 | 酒井 利奈 | 6/21② |
第11回 | 測定量のデジタル変換 | AD/DA変換器の動作原理と構成について学ぶ。 | 酒井 利奈 | 6/28② |
第12回 | デジタル計測 | 量子化定理、量子化器の構造、量子化誤差と非同期誤差、およびそれらの補償について理解を深める。 | 酒井 利奈 | 7/5② |
第13回 | 計測システム | 計測システムとしての考え方を習得し、計測システムの特性ついて理解を深める。 | 酒井 利奈 | 7/12② |
第14回 | 生体信号の特徴 | 生体信号の特徴と生体信号に含まれる雑音の種類について学ぶ。 | 酒井 利奈 | 7/19② |
第15回 | 生体信号計測とデータ処理 | 時系列データの信号処理、雑音処理、移動平均、加算平均について理解を深める。 | 酒井 利奈 | 7/19③ |
1.一般工業計測技術を理解したうえで、生体計測の特殊性を把握できること。
2.種々の計測装置に組み込まれているセンサ、増幅器等の仕組みを理解し、構造原理の概略が把握できること。
定期試験、提出物、受講態度、グループワークなどを組み合わせて評価する。
予習は臨床工学講座生体計測装置学の1章に目を通し講義に臨むこと。復習は配布資料に目を通し、よく理解しておくこと。わからないことがあれば下記の文献を参考にすること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 毎回、資料を配布する。 | ||
参考書 | 臨床工学講座 生体計測装置学 | 石原謙 | 医歯薬出版 |
参考書 | 臨床工学技士標準テキスト | 小野哲章、峰島三千男、堀川宗之、渡辺敏 | 金原出版 |
参考書 | 臨床工学技士のための医用計測技術 | 吉田徹 | コロナ社 |
参考書 | 計測工学 | 鈴木亮輔 他 | 昭晃堂 |
参考書 | 計測工学 | 山口勝美、森敏彦 | 共立出版 |
参考書 | 計測工学入門 | 中村邦雄 | 森北出版 |