科目責任者 | 有阪 直哉 (※) |
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担当者 | 有阪 直哉 (※) |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [医療工学科 臨床工学専攻] |
コンピュータを利用した情報処理技術は、医学・医療の分野に限らず社会人として身につけるべき必須なものとなっている。①コンピュータプログラミングの基本について理解し、初歩的なプログラムを作成できるようになる。②医療従事者として研究開発、技術的知識の活用の際に必要となる基礎的なコンピュータ技術および知識を習得し、実践できるようになる。③論理的思考や問題解決能力の向上を目指す。
プログラム言語Pythonの基礎知識の理解、初歩的なプログラムの作成方法、簡単なアルゴリズムを学ぶ。演習課題により自ら問題解決できる能力を養う。
教育方法:演習形式(講義、グループワークを含む)
Moodleを資料配布、小テスト実施、課題提出、授業内容に関する質問・回答に利用する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | イントロダクション Hello world | 授業内容の説明、Moodle登録、Python実行環境Anacondaと開発環境Jupyter Notebookの簡単な使用方法を学ぶ。 [自己評価アンケート] | 有阪 直哉 | 4/9② |
第2回 | プログラム作成の概要 | プログラムコードの読み方、インデントとエラーについて学ぶ。.pyと.ipynbファイルの違い、実行方法について学ぶ。 | 有阪 直哉 | 4/16② |
第3回 | Pythonの値(1) 整数、実数、複素数 | Pythonで扱われる値(整数、実数、複素数)と基本演算(四則演算、関係演算)について学ぶ。 | 有阪 直哉 | 4/23② |
第4回 | Pythonの値(2) 文字列 | Pythonで扱われる値(文字列)と基本演算、表示方法(print、format)について学ぶ。標準入力、各値の変換方法を学ぶ。 | 有阪 直哉 | 5/7② |
第5回 | プログラム初歩(1) 変数 | 変数への代入や参照、変数を使った基本演算について学ぶ。Jupyter Notebookでの変数の有効範囲について学ぶ。 | 有阪 直哉 | 5/7③ |
第6回 | プログラム初歩(2) 数学関数 | モジュール(math)のインポート方法、数学関数を使った計算について学ぶ。 [小テスト][演習問題] | 有阪 直哉 | 5/14② |
第7回 | プログラム基礎(1) 条件分岐 | if文の基本構文を学ぶ。論理演算について学ぶ。 | 有阪 直哉 | 5/21② |
第8回 | プログラム基礎(2) 繰り返し | For文の基本構文を学ぶ。九九表の作成など。 | 有阪 直哉 | 5/28② |
第9回 | プログラム基礎(3) 関数 | 関数の基本構文、定義、戻り値、引数、呼び出し、について学ぶ。 | 有阪 直哉 | 6/4② |
第10回 | プログラム基礎(4) 制御構造の複合 | if、for、関数を組み合わせた応用例を学ぶ。円周率の近似など。 [演習問題] | 有阪 直哉 | 6/11② |
第11回 | プログラム基礎(5) データ構造 | Pythonのデータ構造である配列(リスト)、タプル、辞書、集合について学ぶ。 | 有阪 直哉 | 6/18② |
第12回 | プログラム基礎(6) 総合演習 | これまで学習した内容の確認のための演習。 [小テスト][演習問題] | 有阪 直哉 | 6/25② |
第13回 | プログラム応用(1) ファイルI/O パッケージの利用 | CSVファイルの読み込み、書き込み方法を学ぶ。また、Pythonで頻繁に利用されるNumpy、Pandas、Matplotlbの初歩的な使用方法について学ぶ。 | 有阪 直哉 | 7/2② |
第14回 | プログラム応用(3) オブジェクト指向プログラミング | クラスを使ったオブジェクト指向プログラミングの基礎を学ぶ。ハノイの塔を解く。 | 有阪 直哉 | 7/9② |
第15回 | 課題 | Pythonを用いたプログラムの作成。 [自己評価アンケート][レポート] | 有阪 直哉 | 7/16② |
Python環境は個人の端末で無償利用可能なAnacondaを使用する。
0) 四則演算、関係演算、論理演算を説明・実装できる。
1) データ型、変数、代入、参照を説明・実装できる。
2) データ構造(タプル、リスト、辞書、集合)について、違いを説明できる。
3) 制御構造(関数、繰り返し、条件分岐)について説明できる。
4) 具体的な問題を解決する手続きを考えることができる。
5) 上記の仕組みを利用して、手続きをプログラムで表現し、実際に解決できる。
① レポート 35%
Pythonによるプログラム作成レポート。最終授業後に提出予定。詳細はMoodleを参照。
② 小テスト(Moodle)30%
Python構文基礎知識、初歩的なプログラム作成方法、および基礎を組み合わせた応用問題。
全2回を予定。詳細はMoodleを参照。
③ 演習問題 20%
授業中に出題される演習問題の技術的内容。
④ 授業態度 10%
詳細はMoodleを参照。
⑤ 自己評価(Moodle) 5%
初回・最終授業で簡単なアンケートを実施。
*評価基準の詳細をMoodleに公開する。
*各項目の評価結果はMoodleにて各自フィードバックする(④授業態度除く)。
*Moodleにログインできる状態であること。
*Moodleに公開された教材と教科書を参考に内容の把握、大まかな理解をしておくこと。
*レポート、小テストのための授業内容の復習を行うこと。授業中に与えられた課題を完成できなかったときは、次回までに完成させること。
*欠席した場合は自習により補うこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 演習でまなぶ情報処理の基礎 | 鶴田 陽和 | 朝倉書店 |
参考書 | 入門Python3 | Bill Lubanovic(著)、斎藤 康毅(監訳)、長尾 高弘(訳) | オライリー・ジャパン |
参考書 | Pythonから始める数学入門 | Amit Saha(著)、黒川 利明(訳) | オライリー・ジャパン |
次の事由により小テストを受けることができなかった・提出物を提出できなかった者については、資格があると認められたものに限り一定の期間内に同小テストを実施・提出許可する。
① 病気(医師の診断書等を要す)、② 不慮の事故または災害(証明書を要す)、③ 忌引、④ その他正当と認められる場合(理由書を要す)