科目責任者 | 太田 久吉 (※) |
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担当者 | 太田 久吉 (※) |
科目概要 | 3年 (2単位・必修) [健康科学科] |
個人または集団についての健康指標、健康影響因子や医療に関する情報およびその処理に必要な統計の基準理論、統計処理の各種手法についての知識を修得する。また、実際のデータについて電卓による計算実務を通して理解を深める。種々のデータ解析に役に立つ実践的な統計学、使える統計処理の基礎を身につける事を目的とする。
産業保健管理に関する測定データや医療データの基礎的な統計処理の方法について、確率、分布、推定、代表値と分散、相関と回帰、仮説検定、分散分析の実際等について講義する。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 医療統計学概論 | 医療、保健衛生学における統計学とその特徴について概説する。 | 太田 久吉 | 4/9① |
第2回 | 母集団と標本、サンプリング、確率と分布 | 標本分布と母集団の関係、標本抽出における確率化、無作為抽出、層別化について外接。正規分布、対数正規分布とその関係と特徴について講義する。 | 太田 久吉 | 4/16① |
第3回 | 度数分布、データ処理の手順 | ヒストグラムの作製、分布の正規性、異常値の取り扱いについて講義する。 | 太田 久吉 | 4/23① |
第4回 | 代表値、期待値、分散、モーメント | 平均値(算術平均、幾何平均)、中央値、最頻値、範囲、分散、標準偏差、偏差、変動係数についその利用について講義する。 推定についても概説する。 | 太田 久吉 | 5/7① |
第5回 | 確率分布、推定と検定(1) | 各種確率分布と分布を利用した、仮説件手、F検定t検定について説明する。 | 太田 久吉 | 5/14① |
第6回 | 確率分布、推定と検定(2) | 各種確率分布と分布を利用したχ2検定について説明する。 | 太田 久吉 | 5/21① |
第7回 | 統計的検定の実際Ⅰ | 危険率(有意水準)について、平均値の差の検定等について講義する。 | 太田 久吉 | 5/28① |
第8回 | 統計的検定の実際Ⅱ | 適合度の検定(度数、百分率などの検定)について講義する。 | 太田 久吉 | 6/4① |
第9回 | 相関(1) | 散布図、相関図の意味、相関係数の求め方について講義する。 | 太田 久吉 | 6/11① |
第10回 | 相関(2) | 相関係数の検定、母相関係数の推定と検定について講義する。 | 太田 久吉 | 6/18① |
第11回 | 回帰 | 回帰の意味、回帰直線、推定と検定について講義する。 | 太田 久吉 | 6/25① |
第12回 | 分散分析法の基礎 | 一元配置分散分析法とpost-hoc testについて概説する。 | 太田 久吉 | 7/2① |
第13回 | 医療衛生統計Ⅰ | 保健統計学、産業保健管理において用いるデータの統計処理について講義する。 | 太田 久吉 | 7/9① |
第14回 | 医療衛生統計Ⅱ | 作業環境管理における統計学的な考え方を講義する。 | 太田 久吉 | 7/16① |
第15回 | 総括 | 各講義の総合的なまとめとして、実習、卒論、日常生活における統計データ情報処理の重要性、有効利用について概説する。 | 太田 久吉 | 7/16② |
データの取扱いと解析方法の選択、統計解析コンピュータソフト利用のための基礎知識、注意点を習得する。
実際、実験データや調査データを電卓を用いて統計解析し、統計解析の基礎を身につける事を目的とする。
講義中に実施する演習問題(講義内容の理解程度の確認と出欠状況の確認)と定期試験により評価する。原則として再試験は実施しない。
一般教育部での統計学のテキストを参考にして受講準備をする。
講義ごとの演習問題を通して講義内容の理解のために復習し、次回の受講の準備をすること。
自分で使用する電卓の使用方法を十分理解しておく。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 講義資料を配付する。 | ||
参考書 | 初学者にやさしい統計学 | 大橋常道、谷口哲也、山下登茂紀 共著 | コロナ社 |
第2種作業環境測定士の資格を取得するためには、履修しなければならない指定科目。