Web Syllabus(講義概要)
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リスク管理学Risk Assessment and Management
科目責任者太田 久吉 (※)
担当者太田 久吉 (※), 棗田 衆一郎 (※)
科目概要3年 (2単位・必修) [健康科学科]

授業の目的

 化学物質管理に関する国内法規制は、これまでのハザード管理からリスク管理に移りつつあるが、その基礎となっている様々なリスクの捉え方と、リスク評価の考え方を理解し、産業職場で取り扱われる種々の化学物質の管理の基礎を修得する。そして、労働安全マネージメントシステムの実践による職場の作業者の化学物質曝露による健康リスクの評価の手法と対策につなげる実践力を身につける。

教育内容・教育方法・フィードバック

 リスク管理の概念の形成の歴史と化学物質のリスク管理の国際的な変化と対応について概説する。そして、産業職場で取り扱われる化学物質の曝露による健康障害リスク評価の手法を解説し、行政および産業界におけるリスク管理の今後の方向性についても講義する。

授業内容

項目授業内容担当者日時
第1回リスクの概念リスクとは? ハザードとリスクの定義、生活の中のリスク、化学物質のリスク太田 久吉
9/6②
第2回定量的リスクアセスメント①化学物質リスクアセスメント概論;化学物質のリスクアセスメントの種類、リスクアセスメントの進め方、定量と定性の違い棗田 衆一郎
9/13②
第3回定量的リスクアセスメント②有害性評価①:有害性評価の目標、有害性評価の基本的な概念、有害性情報の収集棗田 衆一郎
9/20②
第4回定量的リスクアセスメント③有害性評価②:有害性の種類、閾値のある場合の有害性評価値の決定方法、不確実係数、評価値の算出(演習)棗田 衆一郎
9/27②
第5回定量的リスクアセスメント④有害性評価③:閾値の無い有害性評価値の決定方法、スロープファクター、ユニットリスク棗田 衆一郎
10/4②
第6回定量的リスクアセスメント⑤曝露評価;曝露経路、曝露の推定方法、曝露評価棗田 衆一郎
10/11②
第7回定量的リスクアセスメント⑥リスク評価方法:リスクの判定方法、リスクコミュニケーション、実例:労働安全衛生法におけるリスク管理棗田 衆一郎
10/18②
第8回定性的リスクアセスメント①定性的リスクアセスメント手法①:ハザード評価、暴露評価、リスク評価方法棗田 衆一郎
10/25③
第9回定性的リスクアセスメント②定性的リスクアセスメント手法②:パーソナルコンピュターモデルを使用した演習等棗田 衆一郎
11/8②
第10回化学物質によるリスク事例①国内外の環境に対する化学物質による事故事例を紹介する太田 久吉
11/15②
第11回化学物質によるリスク事例②職場での化学物質による事故事例を紹介する太田 久吉
11/22②
第12回リスク管理の歴史国際条約・国際機構など、海外での化学物質の条約や法規制について紹介する太田 久吉
11/29②
第13回生活環境や職場環境における健康リスクの管理について各講義を基に日常生活や労働環境における健康リスク管理の必要性について総括する太田 久吉
12/6②
第14回リスク管理と法規制日本における化学物質管理の法規制について紹介する太田 久吉
12/20②
第15回リスク管理の将来展望危険有害性分類と表示に関する世界調和(GHS)などの動きと今後の活用太田 久吉
12/20④
第1回
項目
リスクの概念
授業内容
リスクとは? ハザードとリスクの定義、生活の中のリスク、化学物質のリスク
担当者
太田 久吉
日時
9/6②
第2回
項目
定量的リスクアセスメント①
授業内容
化学物質リスクアセスメント概論;化学物質のリスクアセスメントの種類、リスクアセスメントの進め方、定量と定性の違い
担当者
棗田 衆一郎
日時
9/13②
第3回
項目
定量的リスクアセスメント②
授業内容
有害性評価①:有害性評価の目標、有害性評価の基本的な概念、有害性情報の収集
担当者
棗田 衆一郎
日時
9/20②
第4回
項目
定量的リスクアセスメント③
授業内容
有害性評価②:有害性の種類、閾値のある場合の有害性評価値の決定方法、不確実係数、評価値の算出(演習)
担当者
棗田 衆一郎
日時
9/27②
第5回
項目
定量的リスクアセスメント④
授業内容
有害性評価③:閾値の無い有害性評価値の決定方法、スロープファクター、ユニットリスク
担当者
棗田 衆一郎
日時
10/4②
第6回
項目
定量的リスクアセスメント⑤
授業内容
曝露評価;曝露経路、曝露の推定方法、曝露評価
担当者
棗田 衆一郎
日時
10/11②
第7回
項目
定量的リスクアセスメント⑥
授業内容
リスク評価方法:リスクの判定方法、リスクコミュニケーション、実例:労働安全衛生法におけるリスク管理
担当者
棗田 衆一郎
日時
10/18②
第8回
項目
定性的リスクアセスメント①
授業内容
定性的リスクアセスメント手法①:ハザード評価、暴露評価、リスク評価方法
担当者
棗田 衆一郎
日時
10/25③
第9回
項目
定性的リスクアセスメント②
授業内容
定性的リスクアセスメント手法②:パーソナルコンピュターモデルを使用した演習等
担当者
棗田 衆一郎
日時
11/8②
第10回
項目
化学物質によるリスク事例①
授業内容
国内外の環境に対する化学物質による事故事例を紹介する
担当者
太田 久吉
日時
11/15②
第11回
項目
化学物質によるリスク事例②
授業内容
職場での化学物質による事故事例を紹介する
担当者
太田 久吉
日時
11/22②
第12回
項目
リスク管理の歴史
授業内容
国際条約・国際機構など、海外での化学物質の条約や法規制について紹介する
担当者
太田 久吉
日時
11/29②
第13回
項目
生活環境や職場環境における健康リスクの管理について
授業内容
各講義を基に日常生活や労働環境における健康リスク管理の必要性について総括する
担当者
太田 久吉
日時
12/6②
第14回
項目
リスク管理と法規制
授業内容
日本における化学物質管理の法規制について紹介する
担当者
太田 久吉
日時
12/20②
第15回
項目
リスク管理の将来展望
授業内容
危険有害性分類と表示に関する世界調和(GHS)などの動きと今後の活用
担当者
太田 久吉
日時
12/20④

授業内容欄外

* 講義は2時限ですが、4時限の講義の日がありますので注意してください。

到達目標

 リスク管理の基本的な考え方の理解と、職場および社会生活における化学物質曝露による健康リスクの評価の基礎手法とリスク対策の修得することを目的とする。

評価基準

 講義中に実施する小テストやレポート課題と定期試験により評価する。原則として再試験は実施しない。

準備学習等(予習・復習)

予習:あらかじめテキストを読んでおくこと。「リスク」に関する新聞記事を興味を持って読んでおくこと。
復習:講義内容をより深く理解するために教科書と参考書を熟読し、講義内容に関する演習を行うこと。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書リスク管理学北里大学医療衛生学部編 改訂5版
参考書リスクってなんだ? -化学物質で考える-花井荘輔丸善株式会社(2006年)
教科書
署名
リスク管理学
著者・編者
北里大学医療衛生学部編 改訂5版
発行所
参考書
署名
リスクってなんだ? -化学物質で考える-
著者・編者
花井荘輔
発行所
丸善株式会社(2006年)