| 科目責任者 | 太田 久吉 (※) |
|---|---|
| 担当者 | 太田 久吉 (※), 薮田 十司 (※) |
| 科目概要 | ２年 （２単位・必修） [健康科学科] |
産業衛生管理における環境管理、作業管理、健康管理のうちの作業環境管理は働く人々の職場環境の管理で重要である。安全な職場で健康に働くことは、より良き社会生活を営むための基本である。職場環境を良好、安全に保つための作業環境管理の必要性を認識し、管理のための作業環境測定技術の概要について習得することを目標とする。
作業環境管理に必要な測定技術習得のため、作業環境管理と作業管理、健康管理との関連性、作業環境測定計画、デザイン・サンプリング、試料の処理、分析測定、測定値の評価に係わる統計処理、環境評価の結果に基ずく職場環境の工学的対策等管理の進め方の概要について学習する。
| 回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 作業環境管理概論 | 労働衛生管理の3管理、5管理 有害化学物質の健康影響と作業環境 作業環境管理のための作業環境測定 労働衛生管理における作業環境管理の重要性と作業環境測定士の役割 | 太田 久吉 | 9/6② |
| 第2回 | 環境中有害因子の統計的性質(１) | 作業環境管理に必要な統計に関する基礎理論、母集団と標本、無作為抽出、統計量について | 太田 久吉 | 9/13② |
| 第3回 | 環境中有害因子の統計的性質(２) | 作業環境管理に必要な統計に関する基礎理論、正規分布と対数正規分布 | 太田 久吉 | 9/20② |
| 第4回 | 環境中有害因子の統計的性質(３) | 作業環境管理に必要な評価指標について | 太田 久吉 | 9/27② |
| 第5回 | 作業環境測定に関する規則 | 作業環境測定基準、作業環境評価基準 | 薮田 十司 | 10/4② |
| 第6回 | 環境中有害物の性質 | ガス、蒸気および粉じん等の物性、環境空気中の挙動 | 薮田 十司 | 10/11② |
| 第7回 | デザインの考え方 | デザインを行う際に考慮すべき事項 | 薮田 十司 | 10/18② |
| 第8回 | 単位作業場所及び測定点の設定 測定濃度の変動 | 単位作業場所、測定点（A、B測定）の設定方法 環境空気中物質の濃度の日内、日間変動 | 薮田 十司 | 10/25② |
| 第9回 | 測定濃度の変動 | 環境空気中物質の濃度（空間、日内、日間変動） | 薮田 十司 | 11/8② |
| 第10回 | 簡易測定方法 | 相対濃度指示方法、検知管法 | 薮田 十司 | 11/15② |
| 第11回 | 試料の取扱い方法 | 測定対象物質の捕集、処理方法、分析測定 | 薮田 十司 | 11/22② |
| 第12回 | 測定値の統計的処理 | 管理水準と管理濃度、評価値と管理区分 | 薮田 十司 | 11/29② |
| 第13回 | 労働衛生工学的対策概要 | 基本的な改善対策の考え方 | 薮田 十司 | 12/6② |
| 第14回 | 労働衛生工学的対策 | 作業環境改善、有害物発散対策、換気装置 | 薮田 十司 | 12/13② |
| 第15回 | 労働衛生管理における作業環境管理の展開について | 労働衛生管理における作業環境管理の重要性についての総括 | 太田 久吉 | 12/20② |
職場環境を維持、管理し、労働者の健康を保持増進するための作業環境管理の位置づけについて充分に理解し、衛生管理者として労働衛生管理のトータルマネージメントを行う上で、また、作業環境測定にたずさわる者としての作業環境測定の基礎を修得することを到達目標とする。
定期試験により評価を行う。
予め教科書、配布資料等を読んでおくこと。講義内容については、統計学（一般教育部で履修）、労働衛生学Iの講義内容と関連づけて作業環境管理の重要性を理解し、また、計算演習を繰り返し行い身につける。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | 作業環境測定のための「労働衛生の知識」 | (社)日本作業環境測定協会 | |
| 参考書 | 作業環境測定ガイドブック０総論編 | (社)日本作業環境測定協会 |