科目責任者 | 渡邉 誠 (※) |
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担当者 | 渡邉 誠 (※), 山崎 高多 |
科目概要 | 2年 (1単位・必修) [リハビリテーション学科 作業療法学専攻] |
地域という言葉の背景にあるもの(現状・課題)を理解する。
障害とは、障害者とは何であるか、社会との関連から我々の障害観形成のあり方を明確にする。
作業療法士が地域にて実践するために必要な概念、標的課題を理解する。
作業療法士が地域にて実践するために必要な臨床技術を理解、修得する。
「地域」という広範な意味内容をもつ領域で、今何が検討され、何を理解しておくことが実践者に求められているかを概説し、それを基にgroup discussionしていきます。
そのdiscussionやpresentationの中で、他者の意見をさらに取り入れ、地域における作業療法の実践において求められるものを身につけていきたいと考えています。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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1・2回 | 健康増進のための地域での活動 | 健康寿命、平均寿命について理解する。 健康増進、オタワ憲章について理解する。 こころの健康について学ぶ。 | 渡邉 誠 | 9/13③④ |
3・4回 | 障害者と社会 | 障害者施設の設置をテーマに、共生社会とは何かを考える。 | 渡邉 誠 | 9/20③④ |
5〜7回 | 施設見学① (ハンセン資料館) | ハンセン病についての理解を深める。 施設収容の歴史を施設見学にて学ぶ。 | 渡邉 誠 | 9/27②③④ |
8・9回 | 地域におけるOT実践 | 地域という場で作業療法の実践内容について理解する。 | 渡邉 誠 | 10/4③④ |
10・11回 | 赤十字および国際人道法 | 赤十字の歴史と活動から世界の紛争実態と国際人道法を学ぶ。 | 渡邉 誠 山崎 高多 | 10/11③④ |
12〜14回 | 施設見学② (かながわ赤十字情報プラザ) | 災害時の支援の実際について施設での見学・講義にて学ぶ。 | 渡邉 誠 山崎 高多 | 10/18②③④ |
15・16回 | 地域福祉計画 | 地域福祉を学ぶ。 地域福祉計画について理解する。 | 渡邉 誠 | 10/25③④ |
17〜19回 | 地域リハビリテーションと制度 (group work①) | 日本における地域医療・福祉の背景と現状を理解する。 | 渡邉 誠 | 11/1③④⑤ |
20〜22回 | 施設見学③ (JICA横浜) | 国際支援について学ぶ。 | 渡邉 誠 | 11/8③④⑤ |
23〜25回 | 精神保健領域、高齢者領域の地域実践(group work②) | 地域精神医療、高齢者領域の地域実践について考える。 | 渡邉 誠 | 11/15③④⑤ |
26〜28回 | 発達領域、就学支援の地域実践 (group work③) | 小児在宅ケア、特別教育支援について考える。 | 渡邉 誠 | 11/22③④⑤ |
29・30回 | 終末期のケア、そして死を考える | 終末期のケアについて考える。地域の中での死について考える。 | 渡邉 誠 | 11/29③④ |
地域(community)の現状・これからの課題を理解することができる。
障害の意味、その歴史的な意味の変遷を理解することができる。
障害者とは何であるか、我々の障害観形成のあり方を明確にすることができる。
作業療法士が地域にて実践するために必要な概念、標的課題、臨床技術をを理解、修得することができる。
作業療法士が各専門領域にて実践するための現在の課題を理解することができる。
定期試験(60%)、レポート(30%)、グループワーク(10%)にて総合的に評価します。なお、欠席は減点する。
授業中に紹介する参考書や関連する書籍をなるべく多く読み、前回までの復習を兼ねるとともに地域作業療法にて求められる幅広い知識と技術を身につけてください。配布資料にて復習の時間を設けること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 地域作業療法学 | 長崎重信(監修) | メジカルビュー社 |
教科書 | 資料を配布します。 | ||
参考書 | 障害者福祉の世界 | 佐藤久夫ら | 有斐閣アルマ |
参考書 | 在宅医学 | 日本在宅医学会テキスト編集委員会 | メディカルレビュー社 |
参考書 | 地域作業療法学 作業療法学全書第13巻 | 日本作業療法士協会 監修 | 協同医書出版社 |
参考書 | 社会学(第5版) | アンソニー・ギデンズ | 而立書房 |
参考書 | 生きがいについて | 神谷美恵子 | みすず書房 |