科目責任者 | 稻岡 秀検 (※) |
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担当者 | 稻岡 秀検 (※), 守田 憲崇 (※) |
科目概要 | 3年 (2単位・必修) [リハビリテーション学科 理学療法学専攻] |
医学研究(リハビリテーション)の領域で、理学療法の知識と技術を科学的根拠に基づいて提供するために、しばしば登場する代表的なデータ処理(統計学的有意差検定,統計学的信号処理)手法の内容を区別可能で、必要に応じて自身で解析方法を判別し、データ解析できる。
講義で紹介する統計学的有意差検定、統計学的信号処理の知識を基礎に、サンプルデータをアプリケーションソフトを用いて実際にデータ解析し、その方法と解析結果の意味を学習する。将来、臨床の現場でデータを解析した時にアプリケーションソフトが出力する内容を理解できるようにする。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | データの要約と分布 | 要約統計量を使用したデータの要約方法(平均値、データの位置、データのばらつき:標準偏差、標準誤差)とその意味、分布形状(パラメトリック、ノンパラメトリック)と外れ値の扱い方を学習する。 | 守田 憲崇 | 9/12② |
第2回 | 統計学的検定総論 | 統計学検定の考え方について学習する。(2種類の過誤、仮説検定の手順、p値と有意水準、統計学的有意性と生物学的有意性) | 守田 憲崇 | 9/19② |
第3回 | 平均値、比率の比較 | 独立した2群の差の検定、関連のある2群の差の検定する手法について学習する。(t検定)比率の差の検定する手法について学習する。(カイ二乗検定) | 守田 憲崇 | 9/26② |
第4回 | 多群の検定 | 1要因と2要因で分類される多群の検定、多群の組み合わせの検定を学習する。(分散分析と多重比較) | 守田 憲崇 | 10/3② |
第5回 | 相関関係の検定 | ピアソン相関係数の検定、スピアマン順位相関係数の検定を学習する。 | 守田 憲崇 | 10/10② |
第6回 | 生存時間解析 | 生存率曲線を求め、生存時間分布の検定する方法を学習する。(Kaplan-Meier法,ログランク検定) | 守田 憲崇 | 10/17② |
第7回 | メタアナリシス | メタ・アナリシスの基礎(統計モデル,バイアス)と代表的な方法(Funnel plot,Forrest Plot)を学習する。 | 守田 憲崇 | 10/22② |
第8回 | 中間試験 | 第1回から第7回までの内容について試験を行い、試験内容について解説を行う。 | 守田 憲崇 | 10/24② |
第9回 | 分割表 | カイ二乗分布、適合度、尤度、四分表の確率モデルについて学び、正確検定、独立性の検定の計算について学ぶ。 | 稻岡 秀検 | 10/31② |
第10回 | 回帰分析 | 共分散と相関係数について復習し、単回帰分析について学ぶ。 | 稻岡 秀検 | 11/7② |
第11回 | 重回帰分析 | 線形の重回帰モデルと重回帰式の求め方について学び、重回帰モデルの妥当性について検討する。 | 稻岡 秀検 | 11/14② |
第12回 | ロジステック回帰分析 | オッズ比と相対危険度について学び、ロジステック回帰分析の数値計算上の問題点について検討する。 | 稻岡 秀検 | 11/21② |
第13回 | 主成分分析、因子分析、判別分析 | 主成分の求め方について学び、因子分析、判別分析への応用について検討する。 | 稻岡 秀検 | 11/28② |
第14回 | 経時データ解析 | 時間の経過とともに繰り返し測定されたデータの経時的変化や、要因による変化などを、線形混合効果モデルによって解析する手法について学ぶ。 | 稻岡 秀検 | 12/5② |
第15回 | 欠測データの統計解析 | 研究や調査では多くのデータを採取するが、実際にはすべてのデータを完全に得ることは稀である。そこでデータに欠測があった場合のデータの推定法についての基礎を学ぶ。 | 稻岡 秀検 | 未定 |
1.基礎的なデータ処理用語とその意味が具体的に説明できる。(*知識・理解)
2.卒業研究等や将来臨床の現場でよく使われる統計学的有意差検定手法、統計学的信号処理手法を対象データにより適切に選択しコンピュータ処理ができる。(*技能)
3.卒業研究等や将来臨床の現場でよく使われる統計学的有意差検定手法、統計学的信号処理手法によるデータ処理結果を解釈し、具体的に説明できる。(*知識・理解)
試験(授業内試験30%、定期試験30%)、レポート(40%)などを総合的に勘案する。
コンピュータの操作(エクセル)に関し復習し慣れておくこと。次回の授業範囲の用語について予習し、授業後には授業内容についての概要をA4用紙1枚以内にまとめること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 資料を配付する | ||
参考書 | 新・涙なしの統計学 | Derek Rowntree (著),加納 悟 (訳) | 新世社、2001 |
参考書 | 新版 学会・論文発表のための統計学 統計パッケージを誤用しないために | 浜田知久馬 | 真興交易医書出版部、2012 |
参考書 | 独習統計学24講 医療データの見方・使い方 | 鶴田陽和 | 朝倉書店、2013 |
参考書 | 独習統計学24講 分割表・回帰分析・ロジスティック回帰 | 鶴田陽和 | 朝倉書店、2016 |
参考書 | 医学・薬学データの統計解析 データの整理から交互作用多重比較まで | 広津千尋 | 東京大学出版会、2004 |
参考書 | 新版 メタ・アナリシス入門―エビデンスの統合をめざす統計手法 (医学統計学シリーズ) | 丹後俊郎 | 朝倉書店、2016 |
参考書 | 入門はじめての分散分析と多重比較 | 石村貞夫、石村光資郎 | 東京図書、2008 |
参考書 | 入門はじめての多変量解析 | 石村貞夫、石村光資郎 | 東京図書、2007 |
参考書 | 欠測データの統計解析 | 阿部貴行 | 朝倉書店、2016 |
参考書 | 経時データ解析 | 船渡川伊久子、船渡川隆 | 朝倉書店、2015 |