放射線治療技術学実習Radiation Therapy Technology (Practice)
科目責任者渡邉 祐介 (※)
担当者渡邉 祐介 (※), 鍵谷 豪 (※), 村石 浩, 水上 慎也 (※), 伊藤 喜弘, 橋本 成世 (※)
科目概要3年 (1単位・必修) [医療工学科 診療放射線技術科学専攻]

授業の目的

放射線治療の原則は、腫瘍への線量集中性を高め、周辺に存在する正常組織への線量投与を最小限に抑制することである。本実習では、この放射線治療における基本的な考え方のもと、臨床現場における実用的な知識と技術を修得する。

教育内容・教育方法

深部線量百分率(PDD)曲線および軸外線量比(OCR)曲線を作成し、エネルギーや照射野の変化による深部線量の変化を理解する。放射線治療計画装置を使用して、代表的な疾患に対する治療計画を策定することで様々な照射技術の特徴を理解する。放射線治療に使用する患者固定具等の取り扱いや線量計算法などの臨床現場における実用的な技術を修得する。

授業内容

項目授業内容担当者日時
1・2回ガイダンス実習の心構え・実習課題の説明・レポートに関する説明をする。担当者全員
4/9③④
3・4回PDD・OCRの取得高エネルギーX線・電子線におけるPDDとOCRを取得する。担当者全員
4/16③④
5・6回等線量曲線の作成高エネルギーX線・電子線における等線量曲線を作成する。担当者全員
4/23③④
7・8回線量分布図の合成1門照射、2門照射(直交・対向)・楔フィルタ使用時の照射における線量分布図を作成する。担当者全員
5/7③④
9・10回患者固定関連補助器具シェルの作成および関連補助器具の取り扱いについて学ぶ。担当者全員
5/14③④
11・12回線量計算~不均質補正~CT値-電子密度変換テーブルの取得と必要性について学ぶ。担当者全員
5/21③④
13・14回放射線治療計画(1)~乳癌~放射線治療計画装置を用いて乳癌に対する外部照射の治療計画について学ぶ。担当者全員
5/28③④
15・16回放射線治療計画(2)~前立腺癌~放射線治療計画装置を用いて前立腺に対する外部照射の治療計画について学ぶ。担当者全員
6/4③④
17・18回放射線治療計画(3)~IMRT~放射線治療計画装置を用いてIMRTの治療計画について学ぶ。担当者全員
6/11③④
19~21回密封小線源治療の線量計算線源位置の取得および線量計算について学ぶ。担当者全員
6/18③④⑤
22~24回水吸収線量計測 ~光子線・電子線~標準計測法12に基づいた線量測定について学ぶ。担当者全員
6/25③④⑤
25~27回臨床で使用する計算モニタユニット値の計算・等価正方形照射野の算出・放射線防護における遮蔽計算について学ぶ。担当者全員
7/2③④⑤
28~30回実習の統括放射線治療技術学実習の統括を行う。担当者全員
7/9③④⑤

到達目標

1)放射線治療の原則を理解し、放射線物理学・生物学的知識を応用し最適な治療計画を策定できる。
2)標準計測法12に基づいた高エネルギーX線・電子線の水吸収線量計測の概要を説明できる。
3)臨床現場における患者固定具の作製や線量計算ができる。

評価基準

 レポートおよび実習態度(実習中の質疑を含む)を総合的に評価する。

準備学習等(予習・復習)

 事前に実習テキストに目を通し、実習内容を把握しておくこと。
 本実習は放射線治療技術学Ⅰ・Ⅱと連携しているので、講義内容を復習しておくこと。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書放射線治療技術学実習書北里大学医療衛生学部 編教員より配布
参考書放射線治療基礎知識図解ノート榮武二 監金原出版株式会社
参考書外部放射線治療における吸収線量の標準計測法(標準計測法12)日本医学物理学会 編通商産業研究社
参考書放射線治療物理学西臺武弘 著文光堂
参考書放射線線量測定学西臺武弘 著文光堂
参考書放射線治療計画ガイドライン2016年版日本放射線腫瘍学会 編金原出版株式会社
参考書放射線治療技術の標準保科正夫 編日本放射線技師会出版会
参考書がん・放射線療法2017大西洋 他 編学研メディカル秀潤社
参考書放射線治療技術学熊谷孝三 編オーム社
参考書医用放射線技術実験田中仁 他 編共立出版

備考・その他

 実習は上記課題を1グループ8~12名に分かれて実施する。