科目責任者 | 鉢村 和男 (※) |
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担当者 | 鉢村 和男 (※), 長塩 亮 (※) |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [医療検査学科] |
臨床検査の一般的概念、チーム医療の中の臨床検査技師の役割などを理解させるとともに、一般検査について学ぶ。一般検査は生体の情報を比較的無侵襲で実施できる貴重な検査であり、検体検査のうちで最も基本となるものである。尿、便などを対象に、生化学、免疫学、形態学を応用した一般検査項目の測定原理、術式を充分理解し、且つ結果の解釈までおこなえる知識を得ることを目的とする。
検査の対象となる尿、便、消化液、穿刺液などについて検体の採取法、取扱い方法、定性検査、定量検査、化学的検査、形態学的検査などの基本的事項について講義する。また採血行為の法的規約や採血手技などを理解させる。講義ごとにそれまでの講義内容について小テストを行い、反復復習することで知識をより確実なものにするとともに、試験勉強をあらためて行わなくてもよいような普遍的な実力を培う。
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回 | 臨床検査技師の役割と使命 | 臨床検査技師の役割と使命を理解する。 チーム医療での役割や臨床検査における心構えと一般的注意点を学ぶ。臨床検査が行われる場所を理解する。 | 鉢村 和男 | 4/9③ |
第2回 | 採血法 | 臨床検査技師が行える採血行為の範囲、採血の種類・注意事項について理解する。 | 鉢村 和男 | 4/16③ |
第3回 | 検体の取扱い方(抗凝固剤) | 検体取扱いの一般的注意、特に採血方法と検査項目に合わせた抗凝固剤の種類や抗凝固機序等を理解する。 | 長塩 亮 | 4/23③ |
第4回 | 検体の取扱い方(検体の保存と血中濃度の変化) | 検体取り扱いの一般的注意、特に採血時間による血中濃度の変化、検体保存法、性別や年齢による血中濃度の違い等について理解する。 | 長塩 亮 | 5/7③ |
第5回 | 尿の基礎知識 | 尿のつくられ方を含む尿の基礎知識、pHや比重などといった一般的性状とそれらの検査法について理解する。 | 鉢村 和男 | 5/14③ |
第6回 | 腎機能検査 | クレアチニン・クリアランス、eGFR、PSP排出試験などの腎機能検査法と、それらの検査法が腎臓のどの機能を反映しているかを理解する。 | 鉢村 和男 | 5/21③ |
第7回 | 尿定性・定量検査(糖・タンパク) | 尿定性・定量検査のうち,タンパクおよび糖の検査法および臨床的意義について理解する。 | 鉢村 和男 | 5/28③ |
第8回 | 尿定性検査 | 試験紙法を中心に、タンパクおよび糖以外の定性検査法および臨床的意義について理解する。 | 鉢村 和男 | 6/4③ |
第9回 | 尿沈渣(作製・鏡検法、健常尿) | 尿沈渣の作製・鏡検法および尿沈渣成分の種類について理解する。 | 長塩 亮 | 6/11③ |
第10回 | 尿沈渣(患者尿・病的成分) | スライドを用いて、尿沈渣成分の鑑別とそれらが出現する時の臨床的意義について理解する。 | 長塩 亮 | 6/14④ |
第11回 | 糞便検査 | 糞便の一般的性状、および潜血の免疫学的検査法とその臨床的意義について理解する。 | 鉢村 和男 | 6/15③ |
第12回 | 髄液検査 | 髄液検査における基礎知識を学び、各検体の一般的性状、採取法、検査法、顕微鏡的検査について理解する。 | 鉢村 和男 | 6/18③ |
第13回 | 喀痰検査、胃・十二指腸液 | 喀痰検査・胃液検査・十二指腸液検査における基礎知識を学び、各検体の一般的性状、採取法、化学的検査、顕微鏡的検査について理解する。 | 長塩 亮 | 6/25③ |
第14回 | 穿刺液、精液検査 | 穿刺液、精液検査における基礎知識を学び、各検体の一般的性状、採取法、検査法、顕微鏡的検査について理解する。 | 長塩 亮 | 7/2③ |
第15回 | CAPD排液、その他の体液、結石検査 | CAPD排液・その他の体液(気管支肺胞洗浄液・羊水・鼻汁・関節液・膣分泌液など)・結石検査における基礎知識、並びに臨床的意義を理解する。 | 長塩 亮 | 7/9③ |
各種一般検査項目に関する測定法の原理・術式について理解するとともに、検査結果の解釈まででき、卒後、臨床検査技師としての基本的な一般検査に関する実践的知識を身に付けることを目標とする。
数回の課題提出(合計で10%)と、定期試験成績(90%)で評価する。講義毎に実施する小テスト成績は、評価には含めない。
シラバスから、教科書、参考書を利用して当日の講義内容の予習を行い、次講義日冒頭での小テストで復習すること。小テスト終了後は復習を兼ねた解説を実施する。
復習して理解できない点は何が解らないかを明確にし、講義後や教員の研究室に質問に来ること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 最新臨床検査学講座 一般検査学 | 三村邦裕、宿谷賢一 編 | 医歯薬出版 |
参考書 | 標準臨床検査学 臨床検査総論 | 伊藤機一、松尾収二 編 | 医学書院 |