科目責任者 | 片桐 真人 (※) |
---|---|
担当者 | 辻 尚利 (※), 小山 浩一, 八田 岳士 (※), 坪川 大悟 |
科目概要 | 2年 (2単位・必修) [医療検査学科] |
多種多様な寄生虫の生物学的特性とその感染症に関する学習を通じて、人体寄生虫症の検査・診断に必要な知識と検査技術の習得を目標とする。
(1)寄生虫と宿主の関係 (2)寄生虫の分布と疫学 (3)寄生虫の生活史 (4)主要人体寄生原虫
(5)主要人体寄生蠕虫 (6)主要衛生動物 (7)寄生虫検査法の理論と実践(実習)
(8)寄生虫の形態観察(実習)
回 | 項目 | 授業内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 寄生虫学総論 | 寄生虫の種類、その生物学的特性、宿主と寄生虫の相互関係について学習する。 | 辻 尚利 | 4/6① |
第2回 | 原虫1 | ・原虫類の生物学的特性について総論的に学習する。 ・赤痢アメーバ、ランブル鞭毛虫について、生物学的特性と、その感染症における感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | 4/13① |
第3回 | 原虫2 | クリプトスポリジウム、戦争イソスポーラ、サイクロスポーラについて、生物学的特性と、その感染症における感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | 4/20① |
第4回 | 原虫3 | マラリア原虫、トキソプラズマ、膣トリコモナス、トリパノソーマ、リーシュマニア、その他の寄生原虫について、生物学的特性と、その感染症における感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | 4/27① |
第5回 | 線虫1 | ・線虫類の生物学的特性について総論的に学習する。 ・回虫、蟯虫、鞭虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | 5/11① |
第6回 | 線虫2 | 鉤虫、東洋毛様線虫、糞線虫、糸状虫、旋毛虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | 5/18① |
第7回 | 線虫3 | アニサキス、顎口虫、広東住血線虫、旋尾線虫、その他の寄生線虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 辻 尚利 | 5/25① |
第8回 | 条虫1 | ・条虫類の生物学的特性について総論的に学習する。 ・日本海裂頭条虫/広節裂頭条虫、大複殖門条虫、マンソン孤虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 坪川 大悟 | 6/1① |
第9回 | 条虫2 | 無鉤条虫、有鉤条虫、小形条虫、縮小条虫、多包条虫、単包条虫、その他の条虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 坪川 大悟 | 6/8① |
第10回 | 吸虫1 | ・吸虫類の生物学的特性について総論的に学習する。 ・肝吸虫、横川吸虫、肝蛭について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 八田 岳士 | 6/15① |
第11回 | 吸虫2 | ウェステルマン肺吸虫、宮崎肺吸虫、住血吸虫、その他の吸虫について、生物学的特性と、その感染症の感染経路、症状、診断法(検査法)、治療法について学習する。 | 八田 岳士 | 6/22① |
第12回 | 衛生動物学1 | 衛生動物(ダニ類、蚊類、ハエ類、ノミ類、シラミ類、その他の衛生動物)による病害について学習する。 | 辻 尚利 | 6/29① |
第13回 | 衛生動物学2 | 衛生動物(ダニ類、蚊類、ハエ類、ノミ類、シラミ類、その他の衛生動物)による病害について学習する。 | 辻 尚利 | 7/6① |
第14回 | 寄生虫検査法1 | 寄生虫検査法の種類、特徴、その実施方法について学習する。第1回目として、以下の項目に関して講義する。 ・寄生虫卵の検査法 ・糞便内の虫体の検査 ・血液および組織内の虫体の検査 | 小山 浩一 | 7/13① |
第15回 | 寄生虫検査法2 | 寄生虫検査法の種類、特徴、その実施方法について学習する。第2回目として、以下の項目に関して講義する。 ・原虫検査法 ・免疫学的診断法 ・遺伝子検査法 | 小山 浩一 | 7/13② |
第16~18回 | 実習1 | 寄生虫性疾患1:人体寄生性線虫の形態観察を通して、その特徴を理解することにより、検査に役立つ知識の習得を目指す。 | 八田 岳士 坪川 大悟 辻 尚利 | 11/13③④⑤ |
第19~21回 | 実習2 | 寄生虫性疾患2:人体寄生性吸虫・条虫の形態観察を通して、その特徴を理解することにより、検査に役立つ知識の習得を目指す。 | 八田 岳士 坪川 大悟 辻 尚利 | 11/14③④⑤ |
第22~24回 | 実習3 | 蠕虫性疾患:人体寄生虫卵の形態観察を通じて、その特徴を理解することにより、検査に役立つ知識の習得を目指す。 | 小山 浩一 坪川 大悟 八田 岳士 辻 尚利 | 11/20③④⑤ |
第25~27回 | 実習4 | 吸虫・条虫性疾患および原虫性疾患(マラリア):人体寄生吸虫・条虫の成虫及びマラリア原虫の形態観察を通じ、その特徴を理解することにより、検査に役立つ知識の習得を目指す。 | 小山 浩一 坪川 大悟 八田 岳士 辻 尚利 | 11/21③④⑤ |
第28~29回 | 実習5 | 原虫性疾患(消化管・組織内):人体寄生原虫の形態観察を通して、その特徴を理解することにより、検査に役立つ知識の習得を目指す。 | 小山 浩一 坪川 大悟 八田 岳士 辻 尚利 | 11/22③④ |
第30回 | 実習6 | 実習試験 | 小山 浩一 坪川 大悟 | 11/27① |
(1)病原生物としての寄生虫とそれにより惹起される寄生虫症の医学・生物学的理解
(2)寄生虫症の検査・診断のための知識と技術の習得
定期試験(講義の筆記試験)結果を75%、実習(実習試験と実習レポート)を25%の割合に配分し、合計100%として総合的に評価する。
学習要項、配布プリントにより予め講義・実習内容を把握すること。学習内容を教科書、参考書により復習・理解・確認すること。不明な点は必ず担当教員に質問し、理解すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 図説 人体寄生虫学 | 吉田幸雄、有園直樹著 | 南山堂 |
教科書 | 寄生虫検査学実習書 | 北里大学医療衛生学部編 | |
参考書 | 標準医動物学 | 石井 明他編 | 医学書院 |
参考書 | 医寄生虫学 | 石崎達監修 | 第一出版 |